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2014年7月23日水曜日

天啓のアリマリア〜絶対マナーのネタバレ考察〜

マガジンで一番楽しみな漫画(2014年7月現在)『天啓のアリマリア』について考察してみます。
好きな作品なのですが打ち切り臭が漂ってますね……


絶対マナー
第8話:マリアが銀華をちゅどーん

第8話にて情報が出揃ったので、本誌より先に「解答」と「その後の展開」を予想してみようと思います。

   
状態1
プレイヤー 語尾 マナー
ブリーフ ワン 腕組み あぐら ワン
マリア ニャン 腕組み 脚組み
ワン 腕組み 脚組み
銀孤 ニャン 両手組み あぐら
銀華 ワン 両手組み 脚組み

注. プレイヤー名は以下の通り
・ブリーフ=有馬鞘人(執事)
・マリア =星宗マリア(つんつん)
・皿   =皿屋敷登(巨乳好き)
・銀狐  =氷堂銀狐(双子)
・銀華  =氷堂銀華(双子)

表は、プレイヤーがそれぞれ取っているマナーの一覧です。
マナーの列は、各人が引いたマナーを表していますが、読者に明かされているのはブリーフの『ワン』だけなので他は空欄となっています。

さて、状態1から駆け引きと硬直状態が続き……と思いきや、ブリーフがまんまと立ち上がってしまいます。

   
状態2
プレイヤー 語尾 マナー
ブリーフ ワン 腕組み ワン
マリア ニャン 腕組み 脚組み
ワン 腕組み 脚組み
銀孤 ニャン 両手組み あぐら
銀華 ワン 両手組み 脚組み

ブリーフのあぐらはカモフラージュだったことが判明したため、彼の脚列が消えました。

さてこの瞬間、マリアはかかと落としでコールをし、「氷堂銀華!貴方のマナーは『絶対に両手を組んではならない』!」と断じます。
そして次の瞬間、銀華の服はパァン!!と弾け飛びました。

では一体何故、ブリーフの起立でマリアは銀華のマナーを当てることができたのでしょう?
ヒントとしては、実はマリアはこの時点である一人以外の全てのマナーを見破っています。
試験前に喧嘩を売ってきた銀華を、あえて標的に選んだわけですね。やられたらやり返す、倍返しだ!ですね。

(ちなみに、かかと落としでのコールもヒントと言えます)


解答編

それでは解答です。
状態2の図で注目すべきは、ブリーフが立ったことで、ブリーフの残りの選択肢が皿と被ったことなのです。
   
状態2
プレイヤー 語尾 マナー
ブリーフ ワン 腕組み
マリア ニャン 腕組み 脚組み
ワン 腕組み 脚組み
銀孤 ニャン 両手組み あぐら
銀華 ワン 両手組み 脚組み

ここで皿の視点に立ってみるために、上の状態2の表ではブリーフのマナーの列を消してあります。
皿はブリーフの本当のマナーを知りませんからね。

このゲームの肝は、自分のマナーを相手がしていたらそれは確実にフェイク、と分ってしまうところにあります。
皿のマナーがもし「腕組み」だったなら、ブリーフの腕組みはフェイクとなり、皿は「ブリーフのマナーはワンだ!(以下、ブリーフ=ワンなどと書きます)」と分かってしまいます。

つまり皿=腕組みorワンだったなら、ブリーフが立った瞬間にコールできるはずなのです。

しかし実際には、皿はコールを行っていません。何故か?

そう、皿=脚組みだったからです!

この場合皿は、ブリーフ=ワン、なのか、ブリーフ=腕組み、なのかはわかりません。確率は二分の一。皿は無理にコールにはいきませんでした。

しかしこれこそが、皿、最大級のミスでしょう。本当は、確率が二分の一でもすぐさまコールせねばならなかったのです。
なぜなら、即コールをしなかった時点で、周りが「皿=脚組み」だとわかってしまうからです。

※まぁ、一次試験通ってるんだからこれくらい気付けよ、と思ってしまうレベルのミスですが……

   
状態3
プレイヤー 語尾 マナー
ブリーフ ワン 腕組み
マリア ニャン 腕組み
脚組み 脚組み
銀孤 ニャン 両手組み あぐら
銀華 ワン 両手組み

さて、ここまででわかったことを状態3としてまとめました。皿=脚組みと確定し、マリアと銀華の脚組みがフェイクと分かったので消しておきました。
いよいよマリアの視点に立ってみます。マリアも「ブリーフ=ワン」だと知らないはずなので、状態3から消しておきました。

もしマリア=ニャンだとしたら、マリア視点では、銀華の選択肢を一つに絞りきれません。
(まぁ「語尾なし会話案」の駆け引きで、ブリーフ=ワンだとマリアなら気付いたと思いますが、今はその話は無しとしましょう)

マリア=腕組みと仮定することで、状態3の色の通り、マリアはブリーフ=ワンだとわかり、消去法で銀華=両手組みに辿り着きます。
マリアのかかと落としは、腕を崩せないから仕方なく脚でコールした、ということなのでしょう。

   
全解答(予想)
プレイヤー 語尾 マナー
ブリーフ ワン ワン
マリア 腕組み 腕組み
脚組み 脚組み
銀孤 ニャン あぐら あぐら
銀華 両手組み 両手組み

さて、上記に全員のマナーを予想してみました。
といっても銀孤以外はほぼ確定ですが。
銀孤=あぐらとした理由は、ブリーフが立った時、銀孤が「ぷ」と笑い声を漏らしたからです。
「ニャン」をつけてない。なので銀孤=あぐらと予想しました(←自信なし)



第9話での展開ですが、
残り3人でマナーがばれているのは皿だけなので、ブリーフと銀華、早く気付きコールした方の勝ちとなるでしょう。

皿視点ではブリーフも銀華も確定ではなく、コールしても二分の一の博打となります。

なので、「銀華がわずかに早く気付くが、隣のブリーフがラッキースケベを発動しコール妨害、ブリーフが皿のマナーを当て終了」という展開が妥当でしょう。
あるいは、やけを起こして皿がブリーフにコールする展開も面白いですね(その場合、どっちの服パァンがお得なんだろう?)

2014年1月25日土曜日

妖女伝説 星野之宣(漫画・全2巻)



ジャンル  :ホラー、歴史
構成    :9
画力    :7
表現力   :8
キャラ   :7
ホラー度  :9
ミステリ度 :9
総合    :8

素晴らしかった。

1巻はホラー色のある壮大な歴史ロマン(エジプト・ローマ)を楽しめる。
一方短編のみの2巻は、まるで『20○○年 海外ベストミステリー選』でも読んでいるかのようにミステリ的文脈で"毒"と"どんでん返し"が満ちた粒ぞろい。
歴史とホラーの究極の融合が、きめ細やかな筆致で描かれた良短編集でした。


自分は世界史の授業はいわゆる「未履修」なんだけど、
それでも『アラビアのロレンス』とか映画で見たし、佐藤賢一の歴史小説もよく読む程度には歴史好きです。

この作品は基本敵に歴史漫画であるのですが、
じゃあ歴史の知識がないと楽しめないの?というとそんなことは欠片もありません。
あくまで有名どころがベース。知ってる人には「芸が細かく」、知らない人には「丁寧な説明で」描かれています。


マイベスト短編
第三位「メデゥサの首」
→ストーリー構成・表現・オチの全てが素晴らしい!
舞台が現代のため歴史音痴でも問題なし。メデューサという超有名な題材ですが、その結末は超ブラック。
ホラーでありながら米澤穂信の『儚い羊たちの祝宴』の一篇にありそうな鮮やかなオチ。ホラーとミステリはやはり相性抜群です。


第二位「日高川」
→東野圭吾の『悪意』を思わせる度級のどんでん返し!
話の雰囲気も抜群で、読み手の予想を鮮やかに裏切ってくれる痛快ホラーです(個人的にはミステリと呼びたいw)。


第一位「ボルジア家の毒」
→チェーザレ・ボルジアとレオナルド・ダ・ヴィンチという、豪華な登場人物たちが織りなす壮大な短編劇!
ボルジア家に伝わる毒薬・カンタレッラとは何か?レオナルドが毒の保管庫で見たのは……!?
毒の正体の凄まじさと、レオナルドがチェーザレの妹・ルクレツィアに送った絵の意味。冴え渡るオチが鳥肌ものです。
この話を読み終えて頭に浮かんだのは、恩田陸の『蛇行する川のほとりで』の一節でした。


    本質を掴め、と美術の先生はいう。
    見たままのモノを描くだけでなく、本当に画を描きたいのならば、対象の本質を掴め、と。
    なんともご立派で、ごもっともな、しかしよく考えてみると何も言っていないアドバイス。
    これを言い換えると、見たままのモノは描かなくていい。
    見えるものをそのまま描くことが、単なる陳腐な模倣や対象への侮蔑になることもある。
    だから画家は、むしろ見えなかったものを描いてきた。
    昔の画家は、何かを見ながら天使を描いた。
    何かの後ろにいる天使、何かの内側にいる天使を。
    おそらくそれは、凄まじく邪悪なものだったに違いない。
    そのあまりのおぞましさに、画家達はありのままにそれを描くことができなかったのだ──

2013年1月26日土曜日

鬼頭莫宏トーク&サイン会@書泉ブックタワー

行ってきましたー
卒論前で忙しいので、簡単なレポを。また書き直すかも。


まずマイク音量が小さく、声が後ろだと聞こえにくかった。
人も意外と多くて立ち聞きだったし。
待ち時間も無駄にかかって、進行や設営には不満点が多かった。

イベントゲストに森恒二先生。「デストロイ アンド レボリューション」と「なにかもちがってますか」が似ているからその話題なのかなと思ってたら全然違った。「なにか」の話は皆無。
森先生が鬼頭さんのファンだっただけっぽい。

森先生は「ヴァンデミエールの翼」からのファンだとか。
ヴァンデミエールは傑作よ。森先生も言ってたけど、独特の世界観を最後まで貫き通してるのが良い。 


対して鬼頭さん、森先生の作品は「自殺島」しか読んでないらしい(サイン会中に言ってた)。ひどいな笑


さて、初めは「のりりん」用資料写真の紹介。実際に行ったという箱根の道。
車で箱根まで行って、そこから自転車で走ってきたとか。

自分も九州以外は自転車で日本中回ってきたけど、箱根のレベルは異常。

特に土日は交通量半端なくてロード転がしにくいし。

最近ののりりんでも箱根ツーリングを楽しんでたけど、休日なのに交通量少なく描いてたのはミスらしい。描いてからまた箱根行った時に気付いたんだと。

この辺りでパソコンの電池が切れて、パワポでのトークショーが中断。この不手際は店側の責任。やる気なさすぎ……

けど司会役の、のりりんの編集者さんが車の話題を振り(鬼頭さんが車の話題を始めたんだっけか?)、トークショー再開。車も語れば長くなるらしい。

でも実は鬼頭さん、学生時代はオートバイ乗りで大の車嫌いだったとか。トヨタに入社したとき(鬼頭さんは就職してるよー)、クラウンがトヨタの車だと知らなかったほどw

そこからまた自転車の話題に戻るも、全体的に森先生の会話が少なかったのが印象的だった。森先生はリアルホーリーランド人生だったわけだし、もっと怖い人かと思ってたけど、物腰柔らかく謙虚な方だったのが意外。
本当は鬼頭さんにサインして貰った後、森さんともお話したかったのになぁ。サイン会の時、初めは出口に居てくれたんだけど、俺が出る時はもう帰ってしまったらしい(でも案外、本屋内で彷徨いてたのかも)。

正直、今回のトークショーじゃ自分の中で鬼頭さんよりも森先生への好感度の方が上がっていた。
自殺島もデストロイアンドレボリューションは微妙な展開中だけど、ホーリーランドの面白さは色あせない。

森先生は本当に応援してるので、どうかいつまでも森哲学を読ませて欲しいです。
鬼頭さんも「漫画は自分のために描いてる」なんて言ってたけど、いつまでも独自の世界観を崩さず読ませてもらいたいです。

……さて

実は、のりりんの人気(=売り上げ)が良くないらしいです。
→確かに最近の「のりりん」と「なにかもちがってますか」のつまらない度は半端ないのだが。

のりりんに関しては、作者も言っていたけど、「漫画的面白さ」と「自転車の面白さの布教」のバランスが悪い。自分は自転車乗りだからりんちゃん好きだけど(!?)、日常系漫画としては今ののりりんは面白くない。

「なにか」は面白くないと言うより、人によっては嫌悪すると思う(例:俺)。

まぁでも追っちゃうんだけどね。←

なので、(なんと)新連載(or読み切り)が始まるかもとのこと!

……つーか「マイルス」やれよ!!!(←切実orz)

新連載案
①妖精もの
女の子が蜻蛉玉(←穴の開いたガラス玉、トンボの複眼みたいな模様)のネックレスを拾って、そこに宿ったロリ妖精と一緒に、悪しき妖精を治めにいく話。

題名は「いと小さきもの 〜 (←後ろからじゃ見えんかった、英語の副題ぽいのもあり)」

イラスト見た感想

・主人公の女の子の絵、古っ!笑 「残暑」の頃の作画を思い出したw

・味方(?)の蜻蛉玉の妖精が小さくてかわいらしい男の子。ショタ。マイルスとギカクの関係が逆転した感じになりそう。女が強くてこの男の子がいじられ役な感じ。

・敵妖精の絵が「なるたる」を思い出した。


②戦闘機もの
編集者押し。女子中学生が戦闘機乗る話。日本が安保を蹴ったパラレルワールドで、KGBみたいな組織のボスの娘が主人公。KGBというか、戦闘機作ってる会社?

戦闘機が描きたくて。ぼくらのじゃ満足できんくて。

毎日戦闘機乗って熱海の中学校まで通うらしいぞ、この娘。

イラストは、ヘルメット女の子萌え?
でもそれって「CAPTAINアリス」(高田裕三、イブニング)と被ってね?鬼頭案のが萌だけど。

個人的に絵も設定も好みじゃないっす。



こんな感じで終わり。サイン会はめちゃめちゃ待たされてかなり萎えたが(今忙しくて気持ちの余裕がないの)、サイン自体はわがまま聞いて貰ったんで満足。


まぁなんだかんだゆーても、鬼頭作品は全部読んでるし、これからも読み続けるでしょう。なるたるとぼくらので鬼頭さんへの期待値が上がりすぎたのがまずかったのです。

ちなみに昔ジャンプSQ.に載った短編2作もかなり良いです。興味があれば、頑張って探してみる価値あり。

2012年1月22日日曜日

もっひーのサイン会@日吉



原画おみやげでもらっちゃった!上の画像、なるたるっす〜
本へのサインはマイルスを頼んだ〜、ほしまるでも良かったなぁ。
鬼頭さんの作品の中から未公開の好きな原画一枚もらえて、あとレアグッズ(余り物w)もらったりとけっこう振る舞いの良いサイン会でした。
サインだけかと思って行ったらめっちゃおもちかえりしましたー♪

いろんな原画があって、どれも単行本とかには収録されてないからめっちゃ悩んだ〜
比較的前の方の整理番号だったから色々選べて、余計に迷った!
「ぼくらの」はイラスト集で結構かぶってたから、眺めるだけ。
でも落書きとかであんなキャラのあんな格好が……ってのが多くてw
なるたるは超迷った〜。
上の画像はアフタで追ってた人なら見たことあるらしいけど、俺はその時まだ中学生かどうか位だったと思うから、もちろん初めて見て……

く、くりさんめっちゃこっちみてる……!?

あ、これしかないって選んじゃった!
ほんとは着ぐるみシーナもよくて、それはサイズ小さいけど裏面もイラストになってて(しかも鬼頭作品関係ないかっこいい女の子と竜)お得だったり、全然違う作品の落書きも良かったし、エロイのもいっぱいあったし、「ヴァンデミ」とか「マイルス」とかもちろん「なにかも」や「のりりん」のも全部欲しかったーーーー!!!!

サイン中少しだけど話できて、いい人だったー
横にいた編集ぽい人が、なんかなるたる時代からの編集ぽかったんだけど、するとこいつがなるたるを打ち切ったのかと少し敵意を感じてみたりw

鬼頭さんにはマジがんばってほしい。
なるたるからずっと追ってるファンとして、どこまでも追っていく腹づもりです。
ああ、「エロエフでおすすめしてた「ミツバチのささやき」も「はるかな国の兄弟」も読みましたっ」って報告したかった、自己満だけどw

とりあえず、なにかもがもっと面白くなることを願って!

2011年12月18日日曜日

影踏みメリー



ジャンル   :ファンタジー、スピンオフ、短編
ストーリー    :8
構成       :9
キャラ      :8
イラスト      :8
雰囲気       :8
どんでん返し:9
総合       :9

「夢喰いメリー」のTVアニメ公式ガイド「ナイトメアマガジン」で連載された牛木義隆先生監修のスピンオフ作品。




いやぁ、素晴らしいどんでん返し!
画も好みです!(原作ファンには嫌う方も多いようですが。)このおどろおどろしい、ダークな感じがたまらんのになー。セリフ回しも衒学的な癖があって好み!
何よりオチがもうね~、締めも良いしさ。

どんでん返しは伏線が多いほど良い、という点から見ると馬鹿みたいに伏線が多いのだけど笑
それでもね、騙されるよ。
どんでん返しの種類的には決して新しいものじゃない、ミイラ取りがミイラになるだけ。だけど作り、構成が非常に巧いです。
あと何より、芳文社の作品で騙されるわきゃねーって先入観w
まんがタイム系列の、値段の割に薄い本だけど、値段以上に楽しませてもらったぜ!


漫画は基本「漫画レビュー.COM」ってとこであれこれ書かせていただいてますが、これはあまりに面白かったのでここで紹介。。

2011年4月28日木曜日

先見性

三原順がいかにすごい人だったか…
「はみだしっ子」と「X Day」しか読んでませんが、家には「ムーン・ライティング」や「Sons」もあります。
早く読みたいけど、当分はそんな時間もなさそう…




これをチェルノブイリ事故以前の82年に掲載してた『ララ』(白泉社)。三原順「Dei Energie 5.2☆11.8」(twitpicから拝借)