ジャンル :青春、本格ミステリ
ストーリー :6
構成 :8
キャラ :8
本格度 :7
衝撃度 :8
ストーリー :6
構成 :8
キャラ :8
本格度 :7
衝撃度 :8
麻耶さんの青春ものは、必ずひねくれてる。まぁ青春ものでなくてもひねくれてるのだけれど。
切ないね。なぜ13章から始まるのか、麻耶さんが巧妙に隠したその意味に気付いた時、こちらまで無力感に苛んでしまいそうなラストが待っています。
(ネタバレ反転)誰が探偵役か?冒頭でいきなりトリック解明をもってくることで、まんまと誤認させられてしまいます。(ここまで)
生徒会の謀略戦とか、高校生らしさを奪いつつも高校生させてるところも麻耶さんらしい。雪密室そのものは正直イマイチだったけど、そこに主題がおかれていませんからね。むしろそれを囮にして明かされるクライマックスの衝撃こそ、この作品の、麻耶作品の魅力でしょう……