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2012年2月12日日曜日

エスケヱプ・スピヰド






ジャンル    :SF、ロボットもの
ストーリー   :2
構成      :3
イラスト    :5
キャラクター  :2
表現力     :2
読後感     :5
総合             :3

第18回電撃小説大賞“大賞”受賞作。
作者さん22歳って書いてあったから俺と同じか一個上か。ならお構いなく遠慮なく感想をw

せっかく本屋で見かけて期待して買ったのに、ストーリー展開が少年ジャンプの新人の読み切りと全く同じ。そのまんまなの。
熱いバトルが売りです、ってこれも同じレベル。というか絵付きな分漫画のがマシ。
時雨沢 恵一が戦闘描写を絶賛してたんだけど、全然わかりづらい。笑っちゃうくらい伝わらない。ごちゃごちゃさせすぎでしょ、むしろ下手なんじゃ?
ウィザーズ・ブレインの足下にも及ばんでしょ。

世界観とか設定とか「機動旅団八福神」と似てるなぁと思ってたら、むしろ「覚悟のススメ」だった。高畑さんが選評で「ストイックなほどの荒涼感」って言ってたけど、廃墟描写はただ廃墟って書かれてるだけだった…あとは鉄塔とか瓦礫とかってだけ。もっと情景描写を期待してたわー
タイトルの斜体こだわりもなんか読みにくい
主人公の一人称が”しょうせい”なんだけど、そういった言葉遣いが地の文にまで混ざってるのがすんげえ読みにくいって言うか、読みづらい。ラノベって読みづらい。
つーかそーゆーこだわり持ってるくせに、言葉の使い方けっこーおかしいんだよー。明らかに変な動詞の活用とかさ。設定もぶれてて、陸軍と海軍の規律が混じってたり、昭和101年みたいに架空の日本って設定のくせに、平気で関東って使ってるし。結局日本なの!?(東京は、説明が入ってたから大丈夫)
あとねあとね、ヒロインさん。嫌なことあったら掃除するって、単純作業だから何も考えずに済むって、個人的には逆なんだよなー。
「鈴木先生」でもそうだったように、単純作業だからこそ煩悩めばえ、あるいはその嫌なこと思いだしちゃうでしょ。
俺のツレも、食器洗いしながら愚痴ってますぜ

オーソドックスな王道展開だから読後感は良いです。
でもキャラも捻りのない王道のが残念。虫型ロボット萌えは僕にはありません。
イラストは漫画絵。女の子は上手なんだけど、男性とかロボはちょっと下手かな。

酷評ばかりなのは、結局俺がラノベをあまり好めてないからなのかなー。
うーん、でもこれが100万円の価値があったのかと思うと、なんか凄いな。

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