皆さんは生派ですか?
僕は…生派です!!
…録画もしてるけどね。
C、見てます、もっとお金使った頭脳戦になるかと思ってたのに、ガチバトル系かぁ…
さて、マギカ最終回の前にエントロピーについて語ってみようかと思います。
エントロピー…
それは、物理学科学生の単位に直結する単語
エントロピー
物理屋さんの卵にとって、留年するか否かの境の一つ
考える分野によって意味・定義が(多少)異なります、、
例えば、乱雑さ、とか、熱の移動を示す状態量、とか、情報量の定義もあったり。
とりあえず熱力学の観点から説明します。
熱力学では、エンタルピーなんてのもあって、不勉強な学生には混同しがち(←俺とかオレとか)
重要なことは、エントロピーは(ほっとくと)増大していく、ということ。。
熱力学第二法則(熱は高温から低温へ移動する)の、クラウジウスさんの原理ととトムソンさんの原理のせいで、そうなっちゃうことが示されています。
例
エアコンをつけて部屋の温度を下げる。
→室内の熱を室外に排出する。
→しかし、エアコンの使用に電気エネルギーなどが使われ、その際の熱も室外へ。
→室温を下げた温度より熱い風を外へはき出す。
上記もエントロピー関連の環境悪・エネルギー悪な出来事です。
ここで問題なのは、熱という形式のエネルギーは、非常に質の悪いものってことなんす。電気エネルギーや力学的なエネルギーへの変換がしにくいのです。
つまり、「木が成長するエネルギーと薪を燃やして得るエネルギー」は、利用できるエネルギーの形として、割に合いません。(ちなみにエネルギーの総量にロスがあるわけじゃないよ!エネルギー自体は保存されていて、エネルギーーの形が変わって拡散しただけです。利用しづらい熱の形になった割合が多いから、問題なんす。 )
熱エネルギーという形式の質の悪さ。それは、エントロピー増大則によるもの。これを止められれば、エネルギー枯渇の問題に歯止めがかかり得るのです。
エントロピーは状態が変化するたび、極端にいえば時間の経過ごとに増大していきます。
じゃあ、時間を巻き戻せたら?
ほむらの能力のように。
とあるスレで拾った面白い話では、
時間を止められるほむらはエントロピー固定能力
最強の魔女はエントロピーを逆流させる=時間の矢の向きを反転させる力を持つ←まどか
ほむらは時間軸を戻ってループしていますが、それと時間軸反転は別物として考えると、まどかはエントロピー減少則を生み出しうるわけで。
他にも、例えばほむらの力について相対性理論の観点から考えてみるのも面白いかも、です。
ちなみに
僕らやQBさんのいる(生まれた)この宇宙。その始まりについて、無秩序状態の初期宇宙から天体のある宇宙への進化はエントロピー増大としてとらえることができます。
エントロピー増大則自体は、生物にとってある意味必要なこと。
結局、人為的に手を加えてエネルギーやらを操作しすぎるのが良くない、ってことなんですね。
さて、TVの前へ向かうとしましょーか…
(視聴後)
忘れないで
いつも、どこかで、あなたのために誰かがたたかっているということを
あなたがその人のことを忘れない限り
あなたは、一人じゃないんだよ
と、いうことで、まどマギ終了です。
なんかキングダムハーツをデジャブさせるラストの言葉と締め方。
herを「その人」と訳したのは、普通はhisと表現するところを、魔法少女の物語ということであえてherと変えたのだろうな、と思ったからです。つまり、単純に最後の言葉はまどマギの話の中だけの結びではなく、視聴者へのメッセージだと思うのです。
もしかすると、被災者の方々への応援メッセージなのかもしれませんね。
ちなみに、herは国などを指す代名詞としても使われます。その理由は諸説ありますが、国はその民族を育むもの、つまり人々の母親的な役割を担うものだから、なんて考えると、この物語にぴったりなんじゃないでしょうか。
するとherが指すのは「まどか」となりますが、実際戦っているのは「ほむら」と矛盾が生じます。
しかし、まどかを認識できるのはもはや「ほむら」だけであり、(最後の描写的にも)二人が一心同体のようになっていると考えれば、その矛盾も解決。二人で一つ、theirではなく、herなんですね。
さらに余談ですが、上で「国など」と書きました。この「など」って?
例えば、車や船、ペットにも使います。
また、今話題の放射線の話になりますが、核崩壊後にできる物質(核種)のことを「daughter(娘)」と呼ぶのです。(ちなみに核分裂前の物質(核種)は「parent(親)」といいます)
国として恵みをもたらす神としてのher、放射能汚染をもたらす悪魔としてのher
そこまでかかっているのでしょうか?(笑)
(核分裂は決して悪いことじゃないんですけどね。。単なる俺の馬鹿な深読み)
男性優位の歴史の名残でhisばかり使ってきた英語ですが、時折使われるherの意味は実に興味深い限りです。
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